- 還元率(払戻率)とは
- 控除率との違い
- JRA・地方競馬の還元率一覧
- 還元率を考慮して勝つ方法
「競馬の還元率ってどうなってるの?」と思っていることはありませんか?
そこで、今回は競馬の還元率(控除率)について解説します。
この記事を読めば、各競馬団体の還元率(控除率)や控除率を考慮した勝ち方がわかるので、ぜひ最後まで読んで学んでください。
還元率(払戻率)とは?
還元率(払戻率)とは、「売上げの何パーセントを払戻金として還元するか」を示す指標です。
払戻率は各馬券種別ごとに事前に設定されています。
例えば、枠連、馬連、ワイドの払戻率は通常77.5%、馬単や3連複は75%、そして3連単は72.5%が適用されます。
この払戻率の考え方を具体例で説明しましょう。
あるレースで3連複の売上げが20億円だと仮定した場合、払戻率の75%が3連複の払戻金に充てられます。
つまり、20億円の75%である15億円が的中者の間で山分けされる仕組みとなります。
控除率との違い
控除率とは、売上総額に対して運営する胴元が利益として得る割合のことです。
例えば、馬券を購入した際の総額を仮に100とした場合、予め馬券の種類によって決められた金額(仮に20とします)が配当総額から控除され、残りの80を馬券が当たった的中者への配当として用いられます。
つまり、控除率というのは、掛け金の総額から取られる割合を示すもので、予め運営費や国庫に収める税金を”控除した割合”のことを指します。
一方、還元率(払戻率)は先ほどお伝えした通り、馬券を買った人たちに還元される割合のことです。
JRA・地方競馬の還元率一覧
単勝 | 複勝 | 枠連 | 枠単 | 馬連 | 馬単 | ワイド | 3連複 | 3連単 | 重勝式 | |
JRA | 20.0% | 20.0% | 22.5% | なし | 22.5% | 25.0% | 22.5% | 25.0% | 27.5% | 30.0% |
ホッカイドウ | 20.0% | 20.0% | 25.0% | なし | 25.0% | 25.0% | 20.0% | 30.0% | 30.0% | 30.0% |
岩手 | 20.0% | 20.0% | 25.0% | なし | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 27.5% | 27.5% | 30.0% |
大井 | 20.0% | 20.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 27.5% | 27.5% | 30.0% |
川崎 | 20.0% | 20.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 27.5% | 27.5% | 30.0% |
船橋 | 20.0% | 20.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 27.5% | 27.5% | 30.0% |
浦和 | 20.0% | 20.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 27.5% | 27.5% | 30.0% |
金沢 | 20.0% | 20.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 27.5% | 27.5% | 30.0% |
笠松 | 20.0% | 20.0% | 25.0% | なし | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 27.5% | 27.5% | 30.0% |
名古屋 | 20.0% | 20.0% | 25.0% | なし | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 27.5% | 27.5% | 30.0% |
兵庫 | 20.0% | 20.0% | 25.0% | なし | 22.5% | 25.0% | 25.0% | 27.5% | 27.5% | 30.0% |
高知 | 20.0% | 20.0% | 25.0% | なし | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 27.5% | 27.5% | 30.0% |
佐賀 | 20.0% | 20.0% | 25.0% | なし | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 27.5% | 30.0% |
ばんえい | 20.0% | 20.0% | 25.0% | なし | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 27.5% | 27.5% | 30.0% |
表を見ると、異なる競馬主催者ごとに控除率にわずかな違いがあることが分かります。
たとえば、ホッカイドウ競馬では3連複や3連単の控除率が他の主催者よりも高めに設定されていますが、ワイドの控除率は日本一低いです。
高知競馬では最終レースの3連単の控除率が23%に設定されています。
競艇や競輪は全賭け式共通で約25%の控除率が適用され、オートレースは30%とやや高めです。
宝くじは控除率が55%と非常に高いですが、一方で高額賞金に対しては課税がないため、税金が控除されない点が特徴です。
一方、WIN5やオッズパークロトなどは馬券の性質にも関わる「くじ的な要素の馬券」で、当選時の配当金は課税の対象となります。
そのため、控除率によって税金が差し引かれ、配当金が減額されることになります。
他のギャンブル控除率の比較
- 競馬 20~30%
- 競艇/競輪 25%
- カジノ 5~10%程度
- 宝くじ 50%程度
- パチンコ 0~20%
他のギャンブルと競馬の控除率を比較してみました。
こうやってみると競馬は還元率の点では他のギャンブルに比べて控除率が高いことが分かります。
ただし、予想の精度を上げることにより、限りなく運の要素を減らしていけるかもしれないのは、競馬のメリットではあります。
勝てないはずの還元率(控除率)で勝つコツ
競馬を含むギャンブルは還元率(控除率)の問題で勝てないですが、回収率を上げることで安定して勝てるようになります。
勝てないはずのギャンブルで勝つ方法は以下の通りです。
- 長期的な収支で考える
- 過小評価されている不人気馬を探す
- 自分の予想方法を確立させる
それぞれのコツについて解説します。
長期的な収支で考える
まず、競馬で考えるべき重要なポイントは、長期的な収支です。
競馬は控除率の影響を受けており、多くの場合、継続的に馬券を購入し続けることで損失が積み重なります。
そのため、無計画に馬券を買い続けるのはおすすめできません。
長期的な収支を意識し、いつまでにプラス収支に転じたいのかを計画的に設定しましょう。
一度プラス収支を達成したら、その時点で競馬から一時的に手を引くことも検討すべきです。
プラス収支を実現するためには、勝ち逃げの戦略を採用することも重要です。
自分の目標に合わせて、一定の期間内で競馬を行うスケジュールを立て、その間にプラス収支を確保するよう心掛けましょう。
過小評価されている不人気馬を探す
競馬においては、控除率という仕組みが存在し、これが競馬ファンの間で賭けられた金額の一部を取り除くものです。
そのため、競馬参加者の多くは、競馬場に支払った金額から控除率を差し引かれ、残った金額を賭けたり、配当金として受け取ることになります。
この仕組みから、競馬参加者の中には収益を上げている人もいれば、損失を被る人もいます。
多くの競馬ファンが損失を被っている一方で、一部の人はプラス収支を実現しています。
競馬でプラス収支を達成するためには、控除率の仕組みを理解し、戦略的に賭けることが肝要です。
控除率によって競馬参加者全体がマイナスを抱える状況の中で、プラス収支を実現するためには、過小評価されている不人気馬を見つけることが重要です。
一般的な賭け方では控除率分のマイナスを克服するのは難しいため、他の競馬ファンと異なる視点で競馬を楽しむことが大切です。
周囲と同じ馬に賭けるのではなく、過小評価された馬に賭け続けることが、控除率の影響をカバーし、プラス収支を達成するための鍵と言えるでしょう。
自分の予想方法を確立させる
競馬においては、控除率という胴元の収益を考慮しながら、効果的な予想方法を確立することが重要です。
控除率の存在から、通常の賭け方を続けるだけでは控除率による損失が蓄積しやすくなります。
プラス収支を実現するためには、周りとは異なる視点での予想が不可欠です。
独自の予想ポイントを見つけ、過小評価された馬を発見できるよう努力しましょう。
予想方法は様々で、血統に注目する人、競走成績を評価する人、調教データに着目する人など、個人の予想スタイルには多くのバリエーションがあります。
どのファクターを優先し、どの予想方法を採用するかは、自分の競馬観に合ったものを見つけ、しっかりと決定することが肝要です。
まとめ
今回の記事では、競馬の還元率(控除率)について解説しました。
競馬を含め、ギャンブルは還元率(控除率)の問題で賭ける側が負ける仕組みになっています。
そんな勝てないはずの競馬で勝つためには、確度の高い予想の方法を自分自身で見つけていくことが重要です。
これからも予想のノウハウに関してのコンテンツを追加していくので、ぜひ参考にしてください。
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