- POGとは
- POGの参加方法
- POG馬の選び方
- おすすめのPOGサイト
「競馬のPOGって何?」「どうすればPOGを始められるの?」そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事ではPOGの基本的な解説から遊び方、POG馬の選び方まで初心者でもわかりやすく解説します。
具体的な手順やポイントを交えながら解説していくので、この記事を読めばPOGとはどういうものなのか、POG馬はどうやって選べばいいかがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてください。
POGとは?
POG(Paper Owner Game、ペーパーオーナーゲーム)とは、「ピーオージー」または「ポグ」と呼ばれていて、紙面上の馬主になって競馬を楽しむゲームのことを指します。
POGは参加者が仮想馬主として競走馬を選択し、その競走成績によって得られた賞金などをポイントに置き換えて競うゲームです。
POGは競馬サークルやコミュニティ間で遊ぶ少人数なものから、競馬予想サイトや競馬情報サイトなどが開催している大規模なものまで様々な種類があります。
POGは無料で参加できるものが多く、競馬初心者からベテランの方まで多くの人が競い合っていて、毎年春から夏にかけて専門誌が販売されるほど人気の高いゲームなのです。
POGは夢の馬主気分を味わえる!
実際の馬主になるには、かなり厳しい条件が定められており、簡単に言うと大金持ちしか馬主になることができません。
ちなみに、JRA(日本中央競馬会)のウェブサイトには、個人馬主になるための要件が下記のように記載されています。
◆馬主になるための条件
- 所得が過去2年間で常に1700万円以上であること
- 持続的に所有する資産が7500万円以上であること
詳しくはJRAのサイトで詳しく解説しているので、馬主の条件について知りたい方はこちらのJRA公式サイトから確認してみてください。
宝くじやBIGくじで数億円を当てたとしても、中央競馬の個人馬主になることは難しいことを考えると、どれほど馬主になるのが困難かがわかります。
なので、サラリーマンにとって馬主になるというのは夢のまた夢なのです。
しかし、POGがあることで、我々のような一般人も馬主気分を味わうことができるのです。
POGの参加方法(やり方)
POGの遊び方は、POG馬を選択してポイントを競うだけとシンプルなのですが、開催団体によって、共通しているルールと異なるルールがあるので注意が必要です。
共通しているルールと異なるルールは以下の通りです。
- 獲得したポイントで順位が決まる
- ポイントの集計期間がある
- 集計期間
- 競走馬の選択方法
上記のように仮想所有馬の成績に応じたポイントによって、参加者間の順位が決まる点と集計期間がある点は共通しています。
一方で団体によって違うルールで開催されている部分もあるので、以下で解説をします。
団体によって違うルール
団体によって違うルールに関して、下記のルールには一般的なものと特殊なものがあります。
- 集計期間
- 競走馬の選択方法
以下で詳しく解説します。
集計期間
一般的なPOGの集計期間は2歳馬の新馬戦開始時から翌年の日本ダービーまでです。
以前は、ダービー当日から新馬戦まで間隔があったのですが、現在はダービーの翌週から新馬戦が始まるため、集計期間の区切りがわかりやすくなりました。
ただし、集計期間は開催団体によって様々で、菊花賞まで含める場合や古馬も対象にする場合もあるので、参加する団体のルールをよく確認するようにしましょう。
競走馬の選択方法
POG馬の選択方法で確認したいポイントは下記の2点です。
- 指名方法(ドラフト制の有無)
- 指名頭数
競馬サイトなど比較的大きな規模で行われる一般的なPOGでは、ドラフト制は採用されておらず、他の参加者と重複して競走馬の指名ができる場合が多いです。
一方で、仲間内やコミュニティ内で行うPOGでは、競走馬の選択方法にドラフト制を用いることもあります。
この場合、POG馬を重複して指名できないため、ポイント差が生まれやすくなるという特徴があります。
他にもローカルルールが存在するので、以下で紹介します。
同一種牡馬制限<特殊>
サンデーサイレンス産駒が大活躍していた頃に採用されていたルール、POG馬を全てサンデーサイレンス産駒指名にするのを回避する策です。
現在では新種牡馬枠なども設けるなど、ゲーム性を出す策に利用しています。
ドラ馬制度<特殊>
麻雀で役が付く「ドラ」ような意味合いで、指名馬の1頭につき、賞金の1.5倍や2倍など、色を付ける制度です。
自分の仲間内では5位指名をドラ馬としていたため、5位前後の指名馬がかなり重要になっていました。
ゆかり指名制度<特殊>
前年度、1つ上の兄姉を指名した方が、優先的に弟妹を指名できるというルールです。
私の仲間内では1-2位指名に限り、ゆかり制度を採用していました。
ブラックタイド→ディープインパクトをゆかり指名をされ、他メンバーに勝ち目がないという状況になったこともあります。
このようにPOGは団体によってルールが異なるので、POGに参加する時には、開催団体のルールを確認するようにしましょう。
なお、ポイント上位の参加者には豪華景品がプレゼントされる大規模なものまで、幅広く行われているので賞金や商品の欄も確認して決めると良いです。
POGを開催しているおすすめサイト5選
POG(Paper Owner Game)は、仮想的な馬主として競馬を楽しむだけでなく、豪華な景品を手に入れるチャンスが広がっているゲームです。
初心者でも気軽に参加でき、ランキング上位に食い込むことも決して難しくありません。
迷っている方々のために、POGを楽しむのにおすすめの5つのサイトをご紹介いたします。
私がおすすめするPOGサイトは下記の5つです。
- JRA-VAN
- netkeiba.com
- 馬トク(UMATOKU)
- UMAJIN.net
- 日刊競馬
以下で、それぞれのサイトについて解説します。
おすすめPOG①:JRA-VAN
最初にご紹介するPOGのおすすめサイトは、「JRA-VAN」です。
このサイトは、JRA(日本中央競馬会)の100%関連会社であるJRAシステムサービス株式会社が運営する競馬情報サイトです。
ここでは競馬に関する充実した情報が提供され、さらに30年以上にわたる膨大なデータにアクセスできます。
「JRA-VAN」では毎年、大規模なPOGが開催されており、その魅力はなんと無料で参加できることです。無料IDを取得すれば、どなたでも簡単に参加可能です。
また、このPOGの賞品総額が驚くべき300万円と、豪華な景品が用意されている点も魅力の一つです。
1位には賞金50万円とオリジナル盾が贈呈されますので、POGを始めるにあたって「JRA-VAN」のPOGはまさにおすすめです。
さらに、ここ「JRA-VAN」のPOGには特筆すべきポイントがあります。
指名馬が獲得した本賞金額をそのままポイントとして加算するトータルポイント賞と、指名馬が獲得した本賞金額を指名者数で分配したポイントの総合計で競うシェアポイント賞の2つの部門が存在します。
これにより、他のPOGと比較して、チャンスは2倍となるのです。
「JRA-VAN」ならではの豊富な情報も利用できますので、競馬初心者でどの馬を指名すべきか迷っている方にもおすすめです。
JRAの100%関連会社が運営する信頼性の高いサイトですので、POGが初めての方も安心して「JRA-VAN」のPOGに参加してみてください。
おすすめPOG②:netkeiba.com
次におすすめしたいのは、「netkeiba.com」のPOGです。
「netkeiba.com」は国内最大級の競馬情報サイトで、利用者数は1300万人突破しています。
競馬に関する豊富なコンテンツで人気のあるサイトですが、POGコンテンツも用意されています。
「netkeiba.com」のPOGコンテンツは、「POGダービー」です。
「POGダービー」では最大10頭のデビュー前の2歳馬を選択し、レースで獲得したポイントの総計で競い合います。
集計の対象となる期間は一般的なPOGのルールと同じで、新馬戦開始から翌年のダービー当日までとなります。
「netkeiba.com」の「POGダービー」も景品は豪華で、商品総額は30万円です。
1位にはAmazonギフト券、指名馬の写真パネル、netkeibaプレミアムコース1年間利用券が贈られます。
「POGダービー」の参加にはnetkeibaIDの取得が必要ですが、登録は無料です。
また、「netkeiba.com」では、POGをweb上で管理するできる「みんなのPOG」というコンテンツも用意されています。
ポイントや順位を自動集計してくれるツールで、気の合う仲間とPOGを楽しみたいときに便利です。
まずは友人とPOGを楽しんでみたいという方は、「netkeiba.com」の「みんなのPOG」もおすすめです。
おすすめPOG③:UMAJIN.net
「UMAJIN.net」は、勝馬総合指数「WINDEX」を提供する競馬情報サイトです。
このサイトが主催する「Weekly POG」は、下記のような流れで進む1週間を単位とした超短期の競馬ゲームです。
月火水木 |
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金
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土 |
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日 |
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毎週、豪華な賞品を手に入れるチャンスがあり、競馬初心者でも気軽に楽しむことができるPOGコンテンツです。
また、賞品の獲得条件や詳細については、「今週の賞金・賞品ページ」で毎週発表されます。
気になる賞品が何か、詳細を知りたい方は、「UMAJIN.net」の「Weekly POG」をチェックしてみてください。
おすすめPOG④:日刊競馬
次にご紹介するおすすめのPOGサイトは、「日刊競馬POG」です。
このPOGは、競馬専門新聞の「日刊競馬」が主催し、Web上で手軽に参加できます。
登録は1人1アカウントで、1位には6万円相当の商品券が贈られます。
しかし、「日刊競馬POG」の特筆すべき点は、指名馬の中から1頭を看板馬として登録でき、看板馬が勝ち星を挙げるたびに1000ポイントのボーナスがもらえることです。
どの馬を看板馬にするかによって、順位が大きく変わることもあるため、戦略的な選択が求められます。
さらに、サイトには評判の良い2歳馬などの情報も充実しており、POGを楽しむ際には必見のサイトと言えるでしょう。
詳細が気になる方はこちらから確認してみてください。
おすすめPOG⑤:馬トク(UMATOKU)
「馬トク(UMATOKU)」は、スポーツ報知が運営する競馬情報サイトです。
こちらのサイトでは、毎年大規模なPOG企画である「馬トクPOGグランプリ」が実施されています。
「馬トクPOGグランプリ」には、2つの部門が用意されています。
ひとつはトータルポイント賞で、これはレースで獲得した賞金をそのままポイントに換算して競います。
もうひとつは指名者数ウェートポイント賞で、指名した馬が獲得した本賞金額を、指名者の数で分け合う方式です。
このPOG企画では、各部門ごとに賞品が用意されており、1位には賞金10万円と馬トク有料コース1年利用権が贈られます。
最大15頭まで馬を指名できるため、指名数に迷う方にもおすすめです。
参加については、「馬トク(UMATOKU)」のPOGトップページからエントリーが可能です。
POG馬の選び方
POGで所有する競走馬を選ぶ際には、様々な要素を考慮することが重要です。
POG馬を選ぶための基準は下記の通りです。
- 血統
- 厩舎
- 牧場
- 馬主
では、それぞれの基準については解説します。
血統
血統について考える際、ダービー・オークスを狙うのであれば、クラシックディスタンスで成功した種牡馬を選ぶことが重要です。
例えば、クラシック競走で成功した種牡馬から生まれた馬は、その遺伝的要素を受け継いでクラシック競走で好成績を収めやすい傾向があります。
このような種牡馬を選択することで、将来の競走で成功する可能性が高まるでしょう。
2023年8月時点での約2000mの芝の種牡馬リーディングでは、下記の種牡馬が上位にランクインしているので、このあたりは外せないでしょう。
- ドゥラメンテ
- ディープインパクト
- キズナ
- ハーツクライ
- キングカメハメハ
上記種牡馬に加えて、繁殖牝馬も重要な判断基準になります。
産駒がG1を獲得したことがある繁殖牝馬はチェックしておいて、産駒が出てきた時はPOGに選んでおくことをおすすめします。
産駒の成績が良い種牡馬と繁殖牝馬を選択し、有望な血統と実績を持つ兄姉から生まれた馬を見つけることが、成功への近道と言えるでしょう。
厩舎
また、競走馬がデビュー後に過ごす厩舎も重要な要素です。
各厩舎には異なるトレーニングスタイルやアプローチが存在します。
例えば、コンスタントに競走に出走させる厩舎や、レース間隔を開けつつ入念に馬を調教して出走させる厩舎など、さまざまなスタイルがあります。
厩舎ごとの特徴を抑えたうえで、POG馬を選択するようにするのがおすすめです。
POGで人気のある厩舎のひとつが友道厩舎です。
過去10年間にワグネリアンやマカヒキといった2頭のダービー馬を輩出し、ダービー競走では常に高い実績を収めています。
毎年、素質ある馬が友道厩舎に入厩するため、友道厩舎の馬を注意深くチェックすることをおすすめします。
その他にも矢作厩舎や中内田厩舎も注目しておくことをおすすめします。
矢作厩舎は夏にデビューして、馬に経験を積ませる計画を立てていることが多いので、そういった厩舎ごとの戦略も考慮して、絞り込んでいきましょう。
中内田厩舎は、ダノン、サンデーR、キャロット、シルク、ノーザン系クラブ、社台RHなど、有力なクラブに所属する馬を狙うと成功の可能性が高まります。
特に、川田騎手を起用することが成功の鍵ですので、計画を練る際にはその点を忘れないようにしてください。
牧場
競馬界において、最も有名な牧場であるノーザンファームは、クラシック戦線や古馬GⅠ競走で数々のタイトルを獲得してきた実績を持っています。
ノーザンファームの生産馬は、「丸ごとPOG(週刊Gallop臨時増刊)」でも初めに登場することが多いので、気になる馬がいた場合は指名馬に選んでおく価値がありますね。
馬主
最後にオーナーについてお話ししましょう。
毎年、クラシック競走の出走馬リストには「金子真人ホールディングス」という馬主名が目立ちます。
この馬主の馬から選ぶのも一つの戦略と言えるでしょう。
決まり切った組み合わせとして、「金子真人ホールディングス」馬と友道厩舎の馬を結びつけるアイデアも面白いかもしれません。
さらに、厩舎の部分で触れましたが、クラブ馬の中でもサンデーR、キャロット、シルク、そして盛り返してきた社台RHは外せない存在です。
来年のクラシック競走でも、これらの馬たちが馬柱を賑わせることでしょう。
まとめ
今回の記事では、お手軽に馬主気分を味わえるPOGについて解説しました。
POGは競馬サイトによってルールが違うので、参加する際はルールをよく確認してから参加しましょう。
また、POG馬を選択するは血統や厩舎を重視して、補足として馬主や牧場を参考にしてみてください。
POGを始めると血統や厩舎など競馬にどんどん詳しくなり、今よりも競馬を楽しむことができるようになります。
ぜひ、一度POGを始めてみて馬券を買うのとは一味違った競馬の楽しさを体験してみてください。