- 競馬予想における馬体重の重要性
- 競走馬の馬体重が増減する理由
- 競馬予想で馬体重を見る時のポイント4選
「馬体重が競走馬のパフォーマンスにどんな影響を与えるのかわからない」「予想をする時に馬体重をどうやって判断したらいいか知りたい」ということはありませんか?
馬体重は競馬の予想をするうえでは重要な要素の1つです。
そこで、今回は競馬予想における馬体重の重要性と活用方法について解説します。
この記事を読めば、競馬予想における馬体重の重要性や増減の理由がわかり、馬体重を競馬予想に活かすことができるようになるので、ぜひ最後まで読んで学んでください。
競走馬の馬体重とは?
競走馬の馬体重とは、簡単に言うと、馬の体重のことです。
競走馬の体重がどうして予想に反映されるかというと、馬の状態を確認できるからです。
人間で平均的な体重よりも軽い人は何らかの理由で食が細くなっていて、精神的な何かを抱えているかもしれません。
このように、体重の増減を見ることで、馬が万全な状態を保っているかが分かります。
競馬予想における馬体重の重要性
競馬では、レース当日に各馬の馬体重と前走からの増減が公表されます。
馬は人間と比べても非常にデリケートな生き物で、ストレスや体調不良によって体重が簡単に数kgから数十kgの単位で増減します。
また、競走馬は1回のレースを走るだけで体重を大きく落とすほど消耗します。
そのため、筋肉を絞りきった馬体でレースに走っても最後まで体力が持ちません。
ある程度は余力があり、フックラしている馬体に仕上げるのが理想的です。
本来であれば、馬体重とパドックを見ることで馬の状態を判断しますが、純粋に馬体重の増減だけでもある程度は馬の状態を判別することができます。
競走馬の平均体重
競⾛⾺の平均的な⾺体重は500キロといわれています。
しかし、⼈間でも⼩さい⼈から⼤きな⼈がいるように、全ての競⾛⾺が500キロの⾺体重というわけではありません。
⼀般的に現役で活躍している⾺は⼩柄な⾺で⾺体重が450キロほど、⼤柄な⾺で⾺体重は550キロです。
競走馬の馬体重による有利・不利
一般的には、競馬において、馬体の大きな馬と小さな馬、どちらが有利かというと、馬体の大きな馬の方が有利と言われています。
なぜなら、大きな馬は走るために必要な筋肉量が多く、スピードを発揮しやすいからです。
ですが、一部の競走馬は結果を残してきているので、必ずしも馬体重で着順が決まるわけではありません。
例えば、名馬のディープインパクトは比較的小柄な馬で、現役時代の体重は約440キロでした。
また、小柄で有名な馬として現役で活躍しているのが牝馬のメロディーレーンです。
体重は350キロ程度ですが、長距離での実績を残しています。
競走馬の馬体重が増減する理由
馬体重増減の理由は以下の通りです。
- 成長による増減
- 調教による馬体重増減
- 季節の影響による増減
- レースによる増減
- 長距離移動による増減
それぞれの理由について解説します。
成長による増減
馬の体重変動の1つの要因は、成長によるものです。
多くの競走馬は2歳か3歳でデビューします。
この時期は成長期であり、人間と同様に体重が増加します。
特に3歳の夏は成長が著しく、休み明けの体重増加は成長によるものと考えられるので「馬体重+20キロだから切ろうかな」という安易な考え方は危険です。
体重増加の理由を探るべきです。
通常、3歳の成長期中であれば、体重が増えても馬体のボリュームが引き締まっていれば問題ありません。
体重の増加には筋肉や骨格の成長も伴いますので、力強い走りが期待できます。
一方、4歳以上の馬は成長期を過ぎていますので、急激な体重変動には注意が必要です。
年を取ると食欲が減退し、体重が減少し、スタミナも低下します。
したがって、年齢を重ねて体重が減少している馬は慎重に検討する必要があります。
調教による馬体重増減
レース直前の調教の強度によっても馬体重は変動します。
馬体重の変動は調教の強度に関連しており、軽い調教か、強い調教かを事前に把握することが重要です。
例えば、軽い調教にもかかわらず馬体重が大幅に減少している場合や、逆に強い調教にもかかわらず馬体重が大幅に増加している場合は注意が必要です。
軽い調教にもかかわらず馬体重が大幅に減少している場合、調教が馬に負担をかけており、馬が疲れている可能性が高いです。
レース直前の調教で疲れを残してしまうと、レース本番でも疲れが影響して、馬が最大限のパフォーマンスを発揮できない可能性があります。
季節の影響による増減
競走馬の馬体重は季節による気候の変化の影響を大きく受けます。
夏の暑い時期の調教では、馬はすぐに体重を減らすことができますが、その結果、馬体重が大幅に減少することがあります。
一方、冬の寒い時期の調教では、馬が脂肪を蓄えやすくなり、体重を減らすのが難しくなります。
なので、夏はやせやすく、冬は太りやすいと言われています。
これは人間と同じで、急激な体重の増減は心配されますが、季節が要因となることもあることを忘れてはいけません。
逆に、夏でも冬でも安定した体重を維持できる馬は強いと言えます。
どんな環境でも安定した体重を保つことができるのは、強い馬の特徴の一つです。
レースによる増減
競走馬はローテーションを組んで、自分の力を最大限に発揮できるレーススケジュールを調整します。
過酷なローテーションや短期間での連続出走は、体力を消耗させ、馬体重の減少につながります。
馬体重が減少し、パドックでの様子も疲れているように見える場合、本来の走りを発揮する可能性は低いと考えられます。
逆に、使い込んでも馬体重が増加し、パドックで活気に満ちた様子を見せる場合、馬は充実期に入っているとみなすことができます。
したがって、厳しいローテーションが必ずしも悪いとは限りません。
長距離移動による増減
競走馬は頻繁に牧場や厩舎、競馬場などを行き来するため、移動が多くなります。
移動が頻繁だと、移動疲れが出て食欲が減退し、体重が減少する馬も多いです。
このような場合、馬体重の減少は単なるマイナス要因とみなされるでしょう。
逆に、長距離移動しても馬体重が変わらないか増加している馬は、神経が強く、大観衆の前でも物怖じしない馬と評価されます。
長距離移動での馬体重の変化は、馬の心身の強さや精神的な安定性を確認するためにも重要な指標となります。
競馬予想で馬体重を見る時のポイント4選
競馬予想で馬体重を見る時のポイントは以下の通りです。
- 前走よりも±5キロ以内の範囲なら影響は少ない
- 馬体重が前走よりも10キロ以上増減していたら要注意
- 過去の出走時の馬体重と見比べる
- 調教本数から馬体重の増減を見る
前走よりも±5キロ以内の範囲なら影響は少ない
競馬予想で馬体重を見る時、前⾛よりも±5キロ程度の割合であれば、気にしなくても大丈夫です。
ただし、ベストな体重からの±5キロなので、前走が調整に失敗していたり、放牧明けで太めの仕上がりだったりした場合は、前走ではなく一番調子が良かった時の馬体重を参考にしましょう。
馬体重が前走よりも10キロ以上増減していたら要注意
競走馬の体重が10キロ以上増減している場合は、何らかの理由があると考えられます。
一般的には、調教ミスを指摘したくなりますが、その競走馬の過去の戦歴を振り返り、最も活躍していた時期の体重に近づけた場合、逆に好走する可能性もあります。
過去の出走時の馬体重と見比べる
競馬予想で馬体重を見る時に過去の出走時の馬体重をを確認することも重要です。
例えば、安定して良走を続けている場合は、その時の馬体重でレースに挑むことが自然です。
逆に、近走が振るわない場合は、陣営が通常とは異なる戦略を採用しようとしている可能性があります。
馬体重の増減にも注意が必要です。
馬体重を最も比較するべきは、最も強かった時期の馬体重です。
競走馬にとって理想的な馬体重は、その馬が最も強い競走をした時の体重です。
常に、最も強い競走をした時の体重とレース本番の体重を比較しながら予想することが重要です。
調教本数から馬体重の増減を見る
調教回数は競走馬によって異なります。
1回だけ行うこともありますし、4回や5回も調教を行うこともあります。
競走馬にとって、調教回数が増えれば増えるほど走ることになり、その結果体重が大きく減少しやすくなります。
1回の調教で体重が大きく減っている場合は、何らかの原因を疑う必要がありますし、複数回の調教を行っても体重が増加しているようであれば、筋肉量が増えた可能性が考えられます。
まとめ
今回は競馬予想における馬体重の重要性と活用方法について解説しました。
馬体重は競走能力に直接影響を与える要素であり、馬体重の変動によってパフォーマンスも変化します。
さらに、過去の競走馬の馬体重データを分析することで、成績との相関関係を探ることができるので、競馬予想の際は馬体重からも競走馬の能力を予想するようにしましょう。
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