基礎知識

競馬のハンデ戦とは?斤量の決め方と攻略法を伝授!

この記事でわかること
  • ハンデ戦とは
  • ハンデ戦が行われるグレード
  • 別定戦との違い
  • ハンデ戦の攻略法

競馬にはハンデ戦という条件のレースがありますが、斤量の決め方や予想のポイントを知っているでしょうか?

今回は、具体的にどんなハンデがあるのか、どうやって決めているのかわからないという方のために、競馬のハンデ戦について解説します。

この記事を読めば、競馬のハンデ戦での斤量の決め方や予想のポイントまでわかるので、ぜひ最後まで読んで学んでください。

 

競馬のハンデ戦とは

ハンデ戦とは、競馬のレースで各競走馬ごとに異なる条件が設定される競走のことです。

この条件の違いは通常、競走馬が背負う重さ、つまり「斤量」に表れます。

通常の競走では、ほとんどの馬が同じ斤量で出走します。(ただし、牡馬と牝馬で斤量が異なる)

しかし、ハンデ戦では各競走馬ごとに異なる斤量が課せられます。

斤量の差は、競走の種類や出走馬によって設定され、場合によっては5キログラム以上も斤量差が生じることがあります。

この斤量の差が競走馬の走りに大きな影響を与えるため、ハンデ戦の予想においては斤量の差を注意深く確認し、馬券を購入する際に考慮することが重要です。

ハンデ戦を成功させるためには、斤量差を的確に評価することが鍵となります。

斤量の決め方や影響に関して詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

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ハンデ戦が行われるグレード

競馬のレースはグレード制度に従って分類されており、その格付けは一番高いものから順にG1、G2、G3、そしてその他のクラスに分かれています。

実際にはさらに細かいグレードも存在しますが、競馬ファンが進んで覚えるもので、本記事では詳細には触れません。

日本の競馬においては、G1のグレードに属する競走にハンデ戦は存在しません。

ただし、アメリカやオーストラリアなど海外の競馬で、G1クラスの競走でハンデ戦が行われていることがあります。

G2

G2クラスの競走である「日経新聞杯」、「目黒記念」、「アルゼンチン共和国杯」はハンデ戦です。

これらの競走はそれぞれ異なる距離で行われており、「日経新聞杯」は2,400m、「目黒記念」と「アルゼンチン共和国杯」はともに2,500mと長距離の競走です。

そのため、斤量が重い馬にとっては非常に過酷なレースとなります。

G3

G3クラスの競走は、年が明けてから行われる一連の重賞レースで、「中山金杯」「京都金杯」を含む24の競走がハンデ戦として実施されています。

中でも「フェアリーステークス」は、牝馬に限定されたハンデ戦で、毎年激しい波乱が起こり、高額の配当が出ることで知られています。

夏競馬の7月に福島競馬場で行われる「ラジオNIKKEI賞」は、日本で唯一の3歳馬限定ハンデ戦の重賞レースです。

 

別定戦との違い

ハンデ戦以外にも、別定戦と呼ばれる競走が存在し、斤量が設定される方法が異なります。

別定戦では各競走馬の斤量が、その馬が過去に獲得した賞金によって決定されます。

つまり、別定戦では「非常に実力のある馬であっても、賞金をあまり稼いでいない馬」は比較的軽い斤量を背負います。

逆に、実力が衰えてきた馬であっても、過去に多くの賞金を獲得した場合、別定戦では重い斤量を課せられることがあります。

一方、ハンデ戦ではハンディキャッパーが競走馬の能力を勘案して斤量を設定するため、ある程度の不均等を補正することができます。

トップハンデ馬(斤量が最も重い馬)の勝率は、競走の条件や競馬場によって異なります。

 

トップハンデ馬の勝率

トップハンデと呼ばれる、斤量が最も重い馬たちの成績は注目すべきものです。

日本中央競馬会(JRA)では、1年間においてハンデ戦の重賞競走が27レース行われています。

しかし、これらの競走でトップハンデの馬が優勝したのはたった3回だけです。

トップハンデの馬の勝率は約1割程度にとどまっていました。

斤量が重い馬が勝利するには相当な実力や好条件が必要であることを示すデータと言えるでしょう。

 

ハンデ戦は荒れやすい

ハンデ戦が荒れやすい背後には、斤量差による影響があると言えます。

たとえば、斤量差が1kgあった場合、競走中では1馬身分(タイムで換算すると約0.2秒)の差が生まれるとされています。

斤量差が3kgあれば、競走結果においては3馬身分(約0.6秒)の差が生まれ、5kgの斤量差があれば、5馬身分(約1.0秒)の差が生じることになります。

仮に1番人気の馬が斤量57kgで出走し、他の競走馬が斤量51kgや52kgだった場合、前述の斤量差から、51kg・52kgの馬には5馬身分のアドバンテージが与えられると考えることができます。

このような斤量差によって、人気薄の馬が順当に強い馬に勝つ場面が多く発生し、ハンデ戦はその特徴から波乱の結果が生まれやすいとされています。

 

ハンデ戦の攻略法(準備編)

ハンデ戦を攻略するにあたり、以下の3つの準備をしておきましょう。

ハンデ戦攻略の準備
  1. 出走馬の負担重量のチェック
  2. オッズのチェック
  3. 過去の実績をチェック

それぞれの準備について解説します。

準備①出走馬の負担重量のチェック

競馬予想の際に大切な一つの要素は、各馬の負担重量をチェックすることです。

ハンデ戦では、ハンデキャッパーと呼ばれるJRAの専門家が、競走馬の過去の実績、最近の成績、年齢、性別などを考慮して斤量を決定します。

しかし、競馬場の特性や馬の脚質など、個別の要因は考慮されないことがあります。

そのため、競馬予想者は負担重量だけでなく、各競走馬が得意とする競馬場や馬場状態、過去の走りなども考慮しなければなりません。

特に前走の負担重量も注目ポイントです。

馬が前走で大きな負担をかけられた場合でも、今回の競走で軽い斤量を背負えば好走することがあります。

逆に前走の成績が振るわなかった馬が、今回の競走で斤量が減ると、穴を開けることもあります。

したがって、ハンデ戦においては負担重量だけでなく、各競走馬の過去の成績や競走環境も念頭に置き、予想を立てるのが賢明です。

オッズのチェック

競馬予想の準備の一環として、オッズのチェックは非常に重要です。

特にハンデ戦では、オッズが急激に変動することがあるため、入念なチェックが必要です。

競馬のオッズは前日の予想とは異なり、レース直前まで変動します。

たとえば、前日まで10番人気だった競走馬が、レース直前になると3番人気になることもよくあります。

このような急激な変動は、高額な単勝や複勝ベットを行う大口購入者の影響を受けることがあります。

また、競走馬のパドックでの印象や体調などもオッズに影響を与える要因です。

そのため、オッズの変動をしっかりとチェックし、最終的なオッズを把握しておくことが予想の精度向上につながります。

競馬予想者は、競走直前まで馬券を購入せず、オッズの変動を注視することで、最適な判断を下すことができます。

過去の実績をチェック

競馬予想の第三の準備として、過去の実績を確認することは非常に重要です。

過去の実績を調査することで、人気のない馬の中には、過去に同じ競馬場や距離で優れた成績を収めたことがある馬がいることがあります。

馬も人間と同様に、得意な競馬場や距離があり、季節やコンディションによってパフォーマンスが変わります。

そのため、過去の実績を確認することは予想の精度向上につながります。

過去の実績をチェックする際には、競馬場や距離、季節に注目して、その馬の強みや適性を把握しましょう。

これにより、人気のない馬の中に潜んでいる可能性を見逃さず、的確な予想を行うことができます。

 

ハンデ戦の攻略法(買い目編)

ハンデ戦で馬券を的中させるために以下の3つの攻略法があります。

ハンデ戦の攻略法
  • 極端な脚質の馬を狙う
  • 前走よりハンデが軽くなった馬を狙う
  • ハンデが重い馬は舞台適性が高い馬を重視する

それぞれの攻略法について解説します。

極端な脚質の馬を狙う

ハンデ戦において、有用なアプローチのひとつは、「極端な脚質の馬を狙う」ことです。

ハンデ戦では、軽いハンデの馬が大逃げを仕掛けることがあったり、レース中にペースが乱れることがよくあります。

このような状況では、逃げ馬が持ちこたえたり、後方から追い込む馬が優勝することもあります。

そのため、極端な脚質を持つ馬は注意を払う価値があります。

例えば、逃げ脚質の馬は逃げ切る可能性が高く、追い込み脚質の馬は最終コーナーから末脚を爆発させるチャンスがあるでしょう。

競馬ファンや予想家は、その日のレースやコースに合わせて極端な脚質の馬に賭けることで、波乱のレースで穴を狙うことができます。

前走よりハンデが軽くなった馬を狙う

二つ目の方法は「前走よりハンデが軽くなった馬を狙う」ことです。

ハンデ戦のハンデの決め方にはこれといった基準はありません。

前走重賞で勝ち馬と差のない4着に惜敗しているのに、負担重量が軽くなる場合もあれば、前走の重賞で大敗しているのに負担重量が重くなる場合もあります。

そんな馬を見逃さないためにも、準備の一つ目「負担重量のチェック」は重要なんです。

ただし、前走低い条件戦を勝った馬が上のクラスの重賞に初挑戦する場合、ほとんどの馬は負担重量が軽くなりますが、これには注意が必要です。

負担重量が軽くなるというメリットよりも、上のクラスのペースに慣れないデメリットが大きく馬券圏内を外す可能性があります。

ハンデが重い馬は舞台適性が高い馬を重視する

三つ目の方法は「ハンデが重い馬は舞台適性が高い馬を重視する」ことです。

ハンデの重い馬を買うかどうかは競馬ファンの中でも悩む方が多いと思います。

ハンデの重い馬を買うかどうかの判断基準は、その馬の舞台適性を重視します。

例えば、中山競馬場でGⅠを勝ったことがあるAという馬と東京競馬場のGⅡレースを勝ったことがあるBという馬が同じ負担重量で、東京競馬場でレースをするとしたら、Bの馬を重視します。

Bの馬の方が東京競馬場での適性が高い可能性があるからです。

 

まとめ

今回の記事では、競馬のハンデ戦について解説しました。

ハンデ戦では、出走する馬に斤量を背負わせることで、能力の差を埋めるためのルールがあります。

ハンデ戦では大きく荒れることがあり、大穴馬券が来ることもあるので、今回紹介した内容を参考に高配当を狙ってみてください。

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