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競馬の平均配当と中央値を知れば勝ち方がわかる?馬券種別の的中率も紹介!

競馬の平均配当と中央値を知れば勝ち方がわかる?馬券種別の的中率も紹介!
この記事でわかること
  • 馬券種別の平均配当
  • 馬券種別の中央値
  • 馬券種別の的中確率

「競馬の平均配当っていくらかな?」「平均配当を馬券に活かせは勝てるようになるんじゃないかな?」と思っていませんか?

そこで、今回は競馬の平均配当について解説します。

この記事を読めば、競馬の平均配当や馬券別の的中率を考慮した上手な馬券の買い方ががわかるので、ぜひ最後まで読んで学んでください。

 

馬券種別の平均配当

馬券種ごとの平均配当額は以下の通りです。

種別 平均配当額
単勝 約1,000円
複勝 約350円
ワイド 約2,000円
枠連 約2,100円
馬連 約6,000円
馬単 約12,000円
3連複 約24,000円
3連単 約150,000円

単勝やワイド、馬連などの馬券での平均配当額は、一般的に予想される勝敗や組み合わせの難易度やレースの特性によって変動します。

単純な算術平均をとると、一部の高額な馬券が含まれるため、実際の購入者が得る平均的な利益とは異なることがあります。

例えば、3連単での一部の大配当が算術平均を引き上げることがあります。

しかし、これらの大配当は非常にまれであり、一般的な3連単では得られないことがほとんどです。

具体的な例として、単勝の場合、配当額に大きな上下がない場合もあります。

これは、予想が集中し、馬券のバリエーションが限られているためです。

逆に、予想が分散し、穴馬が馬券に絡んだ場合、高配当が期待されることもあります。

以下は配当額に上下がない場合と高額配当がある場合の平均配当の一例です。

▼配当額に上下があまりない場合

◆配当額

400円

600円

500円

1,100円

900円

◆合計額

3,500円

◆平均

700円

▼高額配当が含まれる場合

◆配当額

200円

200円

150円

150円

2,800円

◆合計額

3,500円

◆平均

700円

最初のケースでは、5回の配当額と平均が700円となりますが、下の例では平均が700円と言っても、1回の高額配当2,800円が平均を引き上げているもので、実際は150円~200円という平均額の方が妥当ではないかと思われます。

したがって、3連複の約24,000円と3連単の約150,000円という配当平均額は、割り引いて考える必要があり、3連複の平均配当額が約24,000円あるからといって、240点で24,000円購入しても回収できるという考えは危険です。

もちろん、誤った金額というわけではありませんが、超高額配当を当てることができ、かつ当てるまでに必要な資金が豊富にある場合は別ですが、通常は難しいでしょう。

そのため、それぞれの配当金の影響力を考慮し、超高額配当が平均値に与える影響を小さくした考え方に基づいた、「調和平均」という方法で算出した平均配当額を見てみましょう。

 

馬券種別の中央値(調和平均)

馬券種ごとの中央値(調和平均)は以下の通りです。

種別 平均配当額
単勝 約400円
複勝 約200円
ワイド 約600円
枠連 約600円
馬連 約1,000円
馬単 約2,000円
3連複 約2,000円
3連単 約12,000円

こちらは、非常にリアルな数字になっているかと考えられます。

単勝が当たった場合、平均約400円や馬連が約1,000円といった数字は、かなり現実的なものと言えるでしょう。

また、3連複は算術平均では約24,000円なのに対し、調和平均では約2,000円、3連単に至っては算術平均の約150,000円から、調和平均では約12,000円へと大きく下がります。

ただし、3連複が約2,000円、3連単が約12,000円の方が実際の平均的な配当に近いと感じるでしょう。

こうした点について、もう少し理解を深めるために、「調和平均」の考え方を少し説明します。

例えば、80kmの距離を行きは時速80kmで、帰りは時速20kmで移動するとしましょう。

単純な計算で(80+20)÷2=50となり、平均時速は50kmと計算されます。

これが「算術平均」であり、最初に紹介された「平均配当額」の計算方法です。

ただし、時間の要素を考慮すると、行きは1時間かかり、帰りは4時間かかっているわけです。

そのため、帰りの時速20kmが4時間影響を与える一方、行きの時速80kmは1時間しか影響を与えないと考えます。

計算方法はやや複雑ですが、この「調和平均」のアプローチで求めた平均時速は32kmとなり、これが実際の状況に近い妥当な平均となります。

同様に、「調和平均」を用いて算出した平均配当額が、実態に即していることが分かります。

したがって、馬券の購入枚数や資金配分を決める際には、必ず「調和平均」により算出した平均配当額を参考に検討することをお勧めします。

 

馬券種別の的中確率

馬券種別の的中確率は以下の通りです。

種別 的中確率
単勝 6.25%
複勝 18.75%
ワイド 2.50%
枠連 2.78%
馬連 0.83%
馬単 0.42%
3連複 0.18%
3連単 0.03%

こうして見てみると、確かに3連複が0.18%、3連単が0.03%と他の馬券種別に比べて極端に低く、当てることが難しい馬券ということが分かります。

ただし、この表の的中確率は16頭立ての場合の全ての馬券種別ごとの組み合わせに対して、ランダムに選んだ1点を買った場合の的中確率です。

例えば同じ1点でも、1番人気を買った場合の的中確率はもっと高くなります。

しかし、競馬で本質的なのは回収率であり的中率ではありません。

極端に言えば、的中率が1%であっても、回収率が200%であれば利益が出ますし、逆に的中率が80%でも、回収率が90%では収支が合いません。

ただし、的中率があまりに低い場合は、的中するまでに資金が尽きてしまう可能性があります。

例えば、回収率が110%で儲かる方法があったとしても、的中率が1%しかなければ、当たるまでに資金が尽きてしまう可能性が高く、実用性に欠けるでしょう。

したがって、一定の的中率は必要ですが、実際には持っている資金や1レースに賭ける金額によっても変わります。

例えば、10万円の資金で1レースに1万円賭けるとした場合、10連敗すれば資金は尽きてしまいます。

ここで、的中率から連敗する確率を計算し、10連敗する確率が3%を切る場合の的中率を求めてみましょう。

計算方法はここでは省略しますが、ネットには的中率から連敗する確率を算出できるサイトもありますので、そちらを参考にしてください。

結果的に、的中率30%の時に10連敗する確率が3%を切ることが分かりました。

したがって、目安としては的中率30%をひとつの目標とし、それをクリアできれば10連敗の確率が3%以下ですので、資金が無くなる可能性はほとんど無いと考えてよいでしょう。

 

まとめ

今回の記事では、競馬の平均配当について解説しました。

馬券の平均配当は、馬券購入の際にポイントとなる要素の一つです。

例えば、平均配当が1,000円となる馬券がある場合、そのレースによっては高配当が出やすいかもしれませんが、長期的な視点では平均が1,000円に収束する可能性があるため、10点で1,000円分の馬券を買うのが妥当であると考えられます。

ただし、その平均が「算術平均」であるのか「中央値(調和平均)」であるのかを正確に把握することが重要です。

算術平均の場合、高額な配当が織り込まれているため、それが早いうちに出現し、しかもそれを当てなければなりません。

そのため、不安定な数値を使うよりも、「調和平均」を利用する方が良いでしょう。

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