- 競馬における血統とは
- 主要種牡馬の特徴と傾向
- 血統予想必勝法
「競馬の血統って関係あるの?」「最近の血統の特徴ってどうなってるの?」と疑問に思うことはありませんか?
そこで、今回は競馬の血統について解説します。
この記事を読めば、最近の主要な血統の特徴や傾向を予想に活かせるようになるので、ぜひ最後まで読んで学んでください。
競馬における血統とは
競馬における血統とは、競走馬の親馬の系統を指し示す概念です。
競馬界では、馬の血統情報を正確に記録・管理する仕組みが整備されています。
したがって、競走馬は血統登録を行わなければ、レースに出走することは認められません。
一般的には、優れた血統を持つ馬が良好な成績を収めやすいとされています。
ただし、競馬において成功するためには血統だけでなく、トレーニング、調教、騎手の戦術、馬の調子など多くの要因が絡みます。
競馬に血統は関係ある?関係ない?
競走馬の血統には、競馬の速さや適性に関する情報が含まれており、それが競馬予想において重要なファクターとされています。
競走馬は、その家系から遺伝的な特性を受け継ぐため、優れた競走馬の子孫も高い確率で優秀な成績を収める可能性があります。
実際、競馬においては多くの要因が絡み合っており、血統が予想にどれだけ影響を及ぼすかはレースの性格や条件によることがあります。
上級条件のGIやGIIのレースでは、競走馬の個体差や実績がより重要視され、能力の高い馬同士が競り合うため、血統情報よりも実績や各馬の能力が予想において中心となります。
一方、競走クラスがGIやGIIよりも低いGIII以下の競走では、競走馬の能力に大きな差がないことから、わずかな差異、たとえば血統情報が競走結果に影響を及ぼすことがあるというのが個人的な見解です。
最強血統はこれ!主要種牡馬の特徴と傾向
競馬の血統を語るうえで重要なのが系統です。
過去に種牡馬として優秀な成績を残している血統に関して、大きくまとめて〇〇系と表現されるのですが、これを系統と呼びます。
なお、各系統には特徴があり、その仔たちにも特徴が濃く反映される傾向にあります。
予想をするうえでは外せない要素なのです。
血統系統は以下の5系統に分かれています。
- ノーザンダンサー系
- サンデーサイレンス系
- ナスルーラ系
- ネイティブダンサー系
- ブライアンズタイム系
それぞれの系統について解説します。
ノーザンダンサー系
ノーザンダンサー系の種牡馬たちは、日本競馬界において素晴らしい成績を収めてきました。
ノーザンテースト、モガミ、メジロライアン、マルゼンスキー、フサイチコンコルドなど、その中でも特に有名な馬がいます。
ノーザンダンサー系の馬たちの特長の一つは、悪天候や道悪のコンディションでの強さです。
彼らは雨や雪の日でも優れたパフォーマンスを発揮し、荒れた馬場状態に順応する能力があります。
また、この系統の馬はダート競走でも力を発揮でき、多くのダートレースで成功を収めています。
ただし、一般的に長距離競走には不向きな場合が多いです。
そのため、短距離からクラシック距離までのレースで、ノーザンダンサー系の血統を持つ馬には注目した方が良いでしょう。
近年の代表的なノーザンダンサー系の種牡馬としては、クロフネが挙げられます。
クロフネ産駒の特徴・傾向
下記がクロフネ産駒の特徴なので、ぜひ予想の参考にしてください。
- 札幌/函館競馬場の芝コースで一時は勝率16%という圧倒的な強さ
- 苦手な競馬場は新潟/福島
- ダートでは中山、京都、阪神に強く、東京およびローカルの競馬場は不得手
- 左回りのコースが苦手
- 距離適性は芝の場合1200~1600m、ダートの場合は1200~2000m
- 重馬場や稍重は得意としているが、不良馬場は苦手
クロフネ産駒の血統予想必勝法
クロフネ産駒は札幌競馬場と函館競馬場では勝率が高く、特に人気薄の馬が勝利することが多いため、高配当が期待できる場合があるので狙い目です。
また、これまでクラシック戦線を走っていた馬が、マイルや短距離に転向することがあると、高い勝率を収めることがあります。
このような転向馬に注目することで、競馬予想に新たな戦術を取り入れるチャンスが広がります。
サンデーサイレンス系
1995年から2007年までの13年にわたり、連続してリーディングサイアーの座を獲得し、日本を代表する種牡馬として名を馳せたのがサンデーサイレンスです。
サンデーサイレンスの系統には多くの代表的な馬がおり、その中にはディープインパクト、スペシャルウィーク、ステイゴールド、ハーツクライなどがいます。
彼らやその産駒たちの特徴として挙げられるのは、何と言っても気性の激しさです。
その激しさが彼らの勝負根性の高さにつながり、短距離から長距離まで優秀な産駒を輩出したのだと思います。
代表的なサンデーサイレンス産駒は以下の3頭です。
◆代表的なサンデーサイレンス産駒
- ディープインパクト
- ステイゴールド
- ハーツクライ
それぞれの産駒の特徴と傾向を解説します。
ディープインパクト産駒の特徴と傾向
下記がディープインパクト産駒の特徴なので、ぜひ予想の参考にしてください。
- パワーよりもスピード型の産駒が多い
- 東京・京都競馬場に強く、中山・阪神などの急坂を苦手とする
- 短距離の活躍馬は少なく、マイル以上の距離が狙い目
- 芝が得意、ダートは不得手
ディープインパクト産駒の血統予想必勝法
中山競馬場や阪神競馬場での連敗後、東京競馬場や京都競馬場でのレースに出走する場合、高い配当を狙える可能性があるので狙い目です。
ステイゴールド産駒の特徴と傾向
下記がステイゴールド産駒の特徴なので、ぜひ予想の参考にしてください。
- 芝の不良馬場、重馬場には無類の強さを発揮する
- 晩成タイプの産駒が多く、古馬になってからの活躍に期待ができる
- ダートは苦手、稍重も苦手なので注意
- 叩き良化タイプ、休み明けは弱い
ステイゴールド産駒の血統予想必勝法
不良馬場や重馬場でのステイゴールドの産駒は、期待値が高くなるのでおすすめです。
なお、稍重の馬場状態でもステイゴールド産駒は人気になることが多いですが、実はステイゴールドの産駒の中には、稍重馬場を苦手とする個体もいるため、その点についても留意するべきです。
ハーツクライ産駒の特徴と傾向
下記がハーツクライ産駒の特徴なので、ぜひ予想の参考にしてください。
- 雨の重馬場、不良馬場は◎
- 加速力がないが、スピード勝負にならなければ有利
- 中山競馬場、阪神競馬場が得意なパワー型
- 中/長距離に強い
- 芝/ダート万能タイプ
ハーツクライ産駒の血統予想必勝法
この系統の特徴として、中距離以上の距離で活躍する産駒が多く、芝とダートの両方で実績を上げる馬もいます。
しかし、一般的にはダートでの成績がより顕著な場合が多いです。
また、この系統の馬は使われながら調子を上げていくタイプが多く、長期休養明けや一時的な不調から復活することもあります。
そのため、鉄砲が利かないことがあることに留意する必要があります。
ナスルーラ系
ナスルーラ系には、テスコボーイ、トニービン、ブライアンズタイムなど、素晴らしい実績を持つ馬たちがいました。
彼らは種牡馬としても成功し、多くの優れた産駒を輩出しました。
また、ナスルーラ系の種牡馬としても、日本には多くの代表的な馬が存在します。
その中には、タマモクロス、サクラバクシンオー、そして近年ではジャングルポケットなどが含まれます。
ジャングルポケット産駒の特徴・傾向
下記がジャングルポケット産駒の特徴なので、ぜひ予想の参考にしてください。
- 芝を得意とし、ダートコースは若干勝率が下がる。
- 得意な競馬場は中山。東京や京都でも好成績。
- 距離はクラシックディスタンスが得意、とくに2200m以上では勝率9%を誇る。
- 芝コースなら良馬場である程好成績を残す、不良・重馬場は苦手。
ジャングルポケット産駒の血統予想必勝法
ジャングルポケット産駒で高配当を狙える可能性が高いタイミングとして、以下のようなケースが考えられます。
- 若干の苦手なレースで人気を落とした直後
- ダートでの連敗後に芝レースに出走
- 他の競馬場で大敗した後に中山競馬場での出走
- 2000m以下の距離で連敗していたが、2200m以上のレースに出走
これらの場合、馬の状態や適性に変化が生じている可能性が高く、そのため高配当を狙えるかもしれません。競馬予想において、こうした要因を考慮することが重要です。
ネイティブダンサー系
ネイティブダンサー系の特徴は、主にダートでの活躍が際立っています。
ネイティブダンサー系の馬は非常に強力なパワーを持っているため、良馬場の競馬場でも積極的に活躍することができます。
この系統に属する活躍馬としては、エルコンドルパサーやアドマイヤムーン、キングカメハメハ、オグリキャップなどが挙げられます。
特にキングカメハメハは、その強力なパワーと芝でも活躍できる能力から、種牡馬としても成功を収めています。
彼は2010年に日本のリーディングサイアーに輝き、サンデーサイレンス系以外の種牡馬としては実に16年ぶりの快挙を達成しました。
キングカメハメハ産駒の特徴・傾向
下記がキングカメハメハ産駒の特徴なので、ぜひ予想の参考にしてください。
- 芝/ダートともにこなせる万能タイプ
- 得意な競馬場は中山・阪神。
- 距離も得意、不得意なく万能。短距離~長距離まで活躍する産駒が出ている
- スローペースでは勝率が高くなるため逃げ馬がいないレースは狙い目
キングカメハメハ産駒の血統予想必勝法
この馬は非常に万能で、どんな距離や馬場条件でも適応力が高い特徴があります。
そのため、苦手な条件はほとんどなく、様々な状況で好成績を収めることができるでしょう。
特にこの馬はスローペースになりそうなレースが得意としています。
スローペースのレースでは、そのパワフルな走りと持ち前のスピードが活きてきて、ラストスパートで競り勝つことが多いです。
ですので、スローペースになる可能性が高いレースでは、この馬を狙い目と考えることができます。
また、過去に中山競馬場や阪神競馬場以外の競馬場での出走が不調で、人気を落とした後に中山や阪神での出走が成功している傾向が見られます。
このような条件下での出走では、高配当が狙える可能性が高いでしょう。
ブライアンズタイム系
ブライアンズタイム系の代表的な競走馬には、ナリタブライアン、マヤノトップガン、タニノギムレット、シルクジャスティスなどがいます。
ブライアンズタイム産駒の特徴・傾向
- 中距離以上で活躍する産駒が多い
- 芝/ダート万能だが、どちらかと言えばダートで成績を上げる馬が多い
- 使われながら調子を上げていくタイプが多く、鉄砲は利かない
まとめ
今回の記事では、競馬の血統について解説しました。
血統について考える時、種牡馬の特徴だけでなく系統による特徴も抑えておくことが重要です。
競馬の血統は奥が深く知れば知るほど競馬が面白くなってきます。
血統を知っておくと穴馬を狙うこともできるようになるので、ぜひ今回の内容を参考にしてください。
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