基礎知識

馬券配当の仕組みとルールを分かりやすく解説!計算方法も紹介!

馬券配当の仕組みとルールを分かりやすく解説!計算方法も紹介!
この記事でわかること
  • 競馬の配当のルールと仕組み
  • 競馬の払戻率の計算方法
  • 特払いの仕組み

「競馬の配当のルールや仕組みが気になるということはありませんか?」

そこで、今回は競馬の配当についての仕組みとルールについて詳しく解説します。

この記事を読めば、競馬の配当の仕組みやルールについて理解して、予想や賭け戦略に活かすことが可できるようになります。

ぜひ最後まで読んで、配当の仕組みをマスターしましょう。

 

競馬の配当とは

競馬の配当とは、購入した馬券が的中した場合に受け取れる払い戻し金のことです。

配当額は馬券の最低価格である100円を基準に表示されます。

たとえば、配当金が500円の場合、100円購入の場合には500円が払い戻されます。

もし1,000円で購入していれば、5,000円の払い戻しとなり、10,000円で購入していれば50,000円が払い戻される仕組みです。

人気馬の場合配当は低くなる

競馬において、人気馬に賭けた場合、配当は一般的に低くなります。

たとえば、超人気馬券が50%を占める場合を考えましょう。

この場合、配当額は以下の計算式で求められます。

100% – 18%(1段階目の主催者側取り分) – 3.2%(2段階目の主催者の取り分) = 78.8%

この結果から、オッズは78.8% ÷ 50% = 1.576となります。

そして、10円単位で切り捨てられるため、配当率は1.5倍(150円)となるのです。

不人気馬の場合配当は高くなる

不人気馬に賭けた場合、配当は高くなる傾向があります。

例えば、超穴場馬券が0.1%しか買われていない場合を考えましょう。

この場合の配当額は以下の計算式で求められます。

100% – 18%(1段階目の主催者側の取り分) – 8.19%(2段階目の主催者の取り分) = 73.81%

したがって、オッズは73.81% ÷ 0.1% = 738.1倍(73,810円)となるのです。

荒れるレース程主催者側は儲かる

荒れるレースでは、主催者側の収益が増加します。

荒れるレースほど、2段階目の主催者側取り分(+α)が大きくなるためです。

逆に、人気が集中したガチガチなレースでは、主催者側は+αを受け取ることができません。

そのため、1段階目の18%に食い込むことになり、主催者側としては望ましくない状況となります。

結局のところ、レース主催者は荒れるレースのほうが収益面で嬉しいのです。

馬券によって払戻率は違う

競馬において、馬券の種類によって払戻率が異なります。

JRA(日本中央競馬会)では、馬券ごとに異なる控除率が設定されており、それに基づいて配当金が計算されます。

以下に各馬券種の払戻率をまとめました。

単勝:80%
複勝:80%
枠連:77.5%
馬連:77.5%
ワイド:77.5%
馬単:75%
3連複:75%
3連単:72.5%
WIN5:70%

初心者の方には的中率が高く払戻率が比較的高い「単勝」や「複勝」、また「馬連」や「ワイド」の馬券を購入することをおすすめします。

これらの馬券は払戻金を得やすく、競馬に慣れていく上で良いスタートとなるでしょう。

 

払戻率の計算方法

JRA(日本中央競馬会)では、払戻率の計算方法が詳しく説明されています。

以下でその計算方法を紹介します。

計算式:(W+D/P)×R 【+A/P】

W:勝馬に対する馬券の総額
D:勝馬以外の出走馬の馬券の総額
P:勝馬の数
R:JRAが投票法ごとに定めた払戻率
A:WIN5においてキャリーオーバーが発生している場合の金額

この計算式によって、的中者への払戻金が算出されます。

また、AはWIN5でキャリーオーバーが発生した場合の金額を示しています。

例えば、勝馬に対する馬券の総額が1,000,000円で勝馬以外の出走馬の馬券総額が5,000,000円だった場合、以下のように計算されます。

(100,000円+5,000,000円÷1)×(1÷80%)=4,080,000円

この4,080,000円が的中者に割り振られる払戻金となります。

以上が払戻率の計算方法です。

この計算方法によって、的中者への配当金が算出されることになります。

なお、この計算により、レース主催者側の取り分は意外にも少ないことがわかります。

払戻率の計算方法によって、競馬の馬券の配当金が決定される仕組みです。

競馬ファンは払戻率を考慮しながら、自身の予想やリスクを考えた上で馬券を選ぶことが大切です。

 

誰も的中しなかったら賭けた金額の7割だけ返ってくる

競馬において、誰も的中しなかった場合には賭けた金額の7割だけが返金される「特払い」という制度が存在します。

◆特払いとは

特払いとは、的中者がいなかった場合に購入者全員に対して控除率を引いた金額を払い戻す制度

具体的には、払戻率70%台の投票法では100円につき70円、払戻率80%の投票法では100円につき80円が特払いとなります。

ただし、中央競馬では特払いが起こることは非常に稀であり、最後に特払いが実施されたのは1971年の福島競馬場でした。

現在ではインターネットの普及により、日本全国のどこにいても馬券を購入することができます。

しかし、かつては福島競馬場の周辺の場外馬券場でのみ、福島競馬情報を利用して馬券を購入することができました。

1975年と2018年ではI-PAT(インターネット投票サービス)の普及など、発売規模が変わったため、このような珍しい事件は今後なかなか起こらないでしょう。

ただし、地方競馬場では2015年4月18日に高知競馬場で特払いが起きています。

このレースでは、払戻金の欄に「70円」と表記されており、購入金額が100円の場合、3連単の購入者全員に70円が返金されたということになります。

また、WIN5は的中者がいないことが珍しくありません。

その場合のルールは特払いではなく「キャリーオーバー」となります。

キャリーオーバー額が大きい場合は、次週のWIN5の配当金に加算されるため、注目されることがあります。

また、戦前には払戻金に上限(最高200円)が設けられており、超えた場合には特別配当(特配)として特払いのような返金制度が存在しました。

現在で例えると、WIN5の的中者が1人の場合に残金をキャリーオーバーせずに返金するような仕組みです。

競馬において特払いが行われるケースは稀なため、的中者がいなかった場合には賭けた金額の7割が返金されることが一般的です。

これは的中者がいなかったことによる賭け金の不足分を補填するための措置になります。

特払いのシステムは競馬の魅力の一つと言えるでしょう。

的中者が出なかった場合でも、一部の賭け金が返金されることによって、参加者のモチベーションを維持し、次回の投票への期待感を高める効果があります。

なお、特払いが行われるかどうかは、競馬の開催主体やルールによって異なります。

中央競馬や地方競馬、さらにはWIN5など、それぞれの競馬種別や投票法における特払いの有無や条件が異なるので、注意が必要です。

競馬の興奮とスリルは、的中者のみならず特払い制度によっても支えられています。

そのため、的中者が出た場合と特払いが行われる場合、両方のケースで競馬を楽しむことができるのです。

賭けた金額の一部が返金される特払い制度は、競馬をより魅力的なものにしています。

的中を目指してワクワクしながらレースを楽しむことができるので、多くの人々にとって競馬は特別な娯楽のひとつとなっています。

 

まとめ

今回は競馬の配当についての仕組みとルールについて解説しました。

競馬の配当はレースの主催側によって計算され、残ったお金が購入者に分配される仕組みです。

着順が予想しやすいレースよりも荒れるレースの方が主催側にとって利益が出ることが意外な事実です。

さらに、的中者がいなかった場合には「特払い」という制度があり、賭けた金額の7割が返還されます。

このようなマメ知識を持っていると、競馬ファンとして一目置かれることでしょう。

競馬は的中の喜びや興奮だけでなく、配当の仕組みや特払い制度などの裏側も含めて魅力的な要素がたくさんあります。

レースの展開や参加者の期待感を高める配当システムは、競馬をより楽しむための要素の一つです。

競馬ファンとしては、配当の計算方法や特払い制度についても理解し、競馬をより深く楽しむことができるでしょう。

それぞれの投票法や競馬種別における特徴やルールを把握し、的中を目指して楽しみましょう。

競馬の世界は広大で奥深いものですが、知識を深めることでより一層魅力的な体験ができるのです。

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