- 七冠馬の定義
- 歴代の七冠馬
- GⅠを7勝しながら七冠馬と呼ばれない競走馬
「どのレースに勝った馬を七冠馬と呼ぶのかわからない」という方は多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では七冠馬の定義と実際の七冠馬を紹介します。
この記事を読めば、七冠馬の定義と七冠を達成した栄誉ある競走馬を知ることができますので、最後まで読み進めてみてください。
競馬の七冠馬とは
七冠馬とは、クラシック三冠(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)を制し、なおかつ古馬GⅠを4つ制した競走馬を指します。
広い意味では7つのGⅠを制覇した馬は七冠馬なのですが、一般的にはクラシック三冠と古馬GⅠを4つ制した馬を七冠馬と呼びます。
競馬界で特別な響きを持つこの言葉は、伝説的な名馬にのみ送られる称号です。
競馬の七冠と⼋⼤競⾛との関係
競馬の八大競走は、1984年までグレード制度が導入される前から、格の高い重賞競走として知られていました。
この八大競走とは、クラシック5競走(皐月賞、日本ダービー、菊花賞、桜花賞、オークス)に加えて、天皇賞(春と秋)、そして有馬記念のことを指します。
現在では「八大競走」という表現はほとんど使われませんが、その結果として、七冠馬を成し遂げるためには重要な要素となっているようです。
最近では、ジャパンカップも有馬記念と同様に高額な賞金を授与するレースとして注目されており、これも七冠馬の条件に新たに加えられる可能性があります。
このような条件からも、七冠馬の格が競馬界で最も高いことがよく理解できます。
過去に七冠を達成した競走馬
過去に七冠を達成した競走馬は、シンボリルドルフとディープインパクトの2頭です。
この2頭は、競馬に詳しくない方でも名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
シンボリルドルフとディープインパクトがどのような馬だったのか、ここでご紹介いたします。
シンボリルドルフ
過去に七冠を達成した競走馬の1頭目は、「皇帝ルドルフ」と称されたシンボリルドルフです。
シンボリルドルフは、史上初の無敗で三冠を達成し、3歳で有馬記念も制覇しました。
さらに翌年には天皇賞(春)、ジャパンカップ、有馬記念と次々に勝利を収め、見事に七冠を達成しました。
主戦騎手の岡部幸雄の手綱のもと、ゴール前で精確に差し切る強さを見せつけ、日本競馬界の頂点に立ちました。
5歳の春にアメリカ遠征を予定していた際に脚部の不安が発生し、そのまま引退。
種牡馬となった後には、無敗で日本ダービーを制し、GⅠで4勝を挙げたトウカイテイオーを輩出しています。
ディープインパクト
過去に七冠を達成した競走馬の2頭目は、近代競馬の最高傑作と称されたディープインパクトです。
ディープインパクトは、シンボリルドルフと同じく無敗で三冠を成し遂げた後、翌年には天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念を制し、見事に七冠を達成しました。
レース中は道中で最後方に位置し、4コーナーから大外に進出して最後の直線で前を行く馬をすべて抜き去るという豪快な勝ち方で、多くのファンに強烈な印象を与えました。
七冠を逃したGⅠ7勝の名馬たち
シンボリルドルフやディープインパクト以外にもGⅠ7勝をした競走馬は存在しますが、その馬たちは七冠馬とは呼ばれません。
七冠馬以外でGⅠを7勝した馬たちは、以下の通りです。
- テイエムオペラオー
- ウオッカ
- キタサンブラック
- ジェンティルドンナ
- アーモンドアイ
これらの馬は、いずれも記憶に残る名馬ですが、七冠馬となるためにはいくつかの条件を満たす必要がありました。
例えば、テイエムオペラオーとキタサンブラックは、クラシックレースでそれぞれ1勝しかしていないため、どれだけその後のレースで活躍しても、七冠馬にはなれなかったのです。
また、ウオッカは牝馬ながら日本ダービーを勝ったものの、桜花賞と秋華賞では2着および3着に敗れたため、七冠の栄誉には届きませんでした。
ジェンティルドンナは、最も七冠に近づいた名馬でした。
ディープインパクトを父に持つジェンティルドンナは、牝馬三冠を達成し、同じ年にジャパンカップも制覇。
その後、再びジャパンカップ、ドバイシーマクラシック、そして有馬記念を勝利しました。
しかし、海外GⅠは七冠に考慮されないため、牝馬初の七冠馬にはなれませんでした。
特に、ジェンティルドンナがジャパンカップで凱旋門賞2着2回のオルフェーヴルに直線で強烈なタックルを仕掛けたシーンは、多くのファンの記憶に残っています。
まとめ
今回の記事では、七冠馬の定義と実際の七冠馬について解説しました。
七冠とは、クラシック三冠(皐月賞・ダービー・菊花賞)に加えて、古馬の指定されたG1(天皇賞(春・秋)・宝塚記念・ジャパンカップ・有馬記念)を4勝した馬のことを七冠馬と呼びます。
強い馬には共通点があるので、過去の優秀な競走馬の軌跡を学ぶことで、得られるものはたくさんあります。
興味があれば七冠馬以外の優秀な競走馬のことも調べてみましょう。
私は他にも競馬に関する有益な情報をLINEで配信しています。
今なら無料で参加できますので、興味がある方はぜひご参加ください。